レーザー治療
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レーザー治療とは
エルビウムヤグレーザーを使用した歯科治療は、麻酔が必要なく、治りが早いのが特徴です。その他にも、歯肉の黒ずみを改善したり、歯肉の腫れをおさえたり、口内炎の痛みをおさえるなどいろいろな治療に使えます。
歯科用エルビウムヤグレーザーのQ&A
エルビウムヤグレーザーはフルに使えて患者様の身体に負担の少ないやさしいレーザーです。
- Q1. エルビウムヤグレーザーとは?
- イットリウム(Y)アルミニウム(A)からなるガーネット(G)構造の媒質に原子番号68の希土類元素の一つであるエルビウム(Er)を混ぜたものを活性物質とした固体レーザーの一種で、共振器の中で外部エネルギーを加えて光を発生させます。
波長が2.94μmで、水に吸収されやすい特性をもち、エネルギーの大部分が組織の表層で吸収され、深部への影響がほとんどありません。熱の拡散がほとんどない組織表面吸収型レーザーですので周囲組織の熱変性も抑えられ、炭化層もほとんどできません。 - Q2. 他の種類のレーザーとどこが違うの?
- 軟組織の治療だけでなく、歯や歯石など硬組織の切削も可能です。水に吸収されやすい特性を活かして水分の多いう蝕部分を蒸散し効率的に除去できます。
エネルギーは組織の表層で吸収され、熱の拡散がほとんどないため、術後の疼痛も少なく済みます。注水による冷却作用で組織の温度上昇が抑えられるため、熱の蓄積もほとんどなく、周囲組織へのダメージが少ないと言えます。 - Q3. どうして歯が削れるの?
- 水によく吸収されるエルビウムヤグレーザーの特性により歯質に含まれる水分やアパタイトの水分(水酸基)が急激に気化し、その爆発力でアパタイトが破砕されるためと考えられています。
健全歯質よりも脱灰の進んだ感染歯質(水分を多く含む)の方が蒸散効率は高いため、う蝕部分を効率的に除去できると言われています。 - Q4. なぜ、痛みが少ないの?
- レーザー光はパルス発振(フリーランニングパルス波)により断続的に照射され、照射域を同軸注水で冷却するため、熱の蓄積が少なく痛みを抑えることができます。これによりエルビウムヤグレーザーは、痛みが少ないレーザーと言われています。
硬組織に使用した場合は、注水により歯髄への熱影響がほとんどなく、エアタービンのような振動もないため、痛みを抑えることが可能になります。 - Q5. どんなメリットがあるの?
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- *硬組織、軟組織を問わず、幅広い治療に対応できます。
- *痛みが少なく、不快な音や振動がほとんどないため、患者様へのストレスが軽減されます。
- *ほとんどの治療が無麻酔または少量の麻酔で行えます。
- *周囲組織への熱影響が少ないため、低侵襲で身体にやさしい治療が可能になります。
- *術後の疼痛が少ないです。
- *ほとんどの切開創に対して縫合の必要がありません。
- *殺菌作用があり、予後も良好です。
- Q6. どんな症例に使えるの?
- 硬組織、軟組織を問わず、ほとんどの症例に応用できます。
- *う蝕治療(歯頚部う蝕、乳歯のう蝕治療など)
- *歯周病治療(歯石除去、ポケット洗浄、歯周膿瘍など)
- *外科的処置(歯肉除去、小帯切除など)
- *インプラント治療(インプラント体周囲の歯肉切除やメンテナンス)
- *審美歯科(メラニン色素除去、金属色素除去)
- *知覚過敏症
- *口内炎や口角炎の治療など