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予防診療とは
歯を予防して健康な歯を手に入れましょう
みなさまは治療が終わったあと、また虫歯や歯周病になり、歯科医院で治療を受けた経験はありませんか?
もしそういう経験があるなら、それは定期的な検診や予防処置がきちんといかされていないのかもしれません。
予防診療の重要性がお分かりの方でも、ご自分のお口のリスク(虫歯や歯周病のなりやすさ)を知らなければ、予防しようがありませんよね。
メインテナンスとは、私たちお口の専門家が、歯科医院で定期的に皆さんのお口のケアを行い、お口のリスクを「検査、管理、予防」することにより、そういった治療終了後の病気の再発を予防していくことなのです。
予防処置ですから、お口の環境が悪くなる前に定期的に行っていくことにより、健康なお口の状態を保つことができます。初期の虫歯は痛みを感じませんし、歯周病も歯が揺れてくるまで気づかないことが多いのです。ですから、痛みが出たり、歯が揺れたりして歯科医院に訪れると、予想以上に治療期間がかかることはよくあります。
そのため当院では治療終了後、患者様のお口の状態に合わせて3ヶ月以内に一度のメインテナンスをおすすめし、リスクの少ない方は間隔も少しずつ長くしながら、皆様のご負担が少なくなるように進めていきます。
- 口臭予防の4つのポイント
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- 舌苔(舌の汚れ)
食べかすや粘膜細胞の死骸、血液成分(白血球など)がたまったもの。
これらが細菌により分解され、揮発性のイオウ化合物が発生します。
専用ブラシで舌を磨きましょう。シリコンなどでできているので、舌を傷つけません。 - 唾液不足
緊張、ストレスを感じている時や起床時は唾液の分泌が悪くなって口臭が発生します。キシリトール入りのガムをかみましょう。
なるべく、出てきた唾液を飲み込まず、口の中にためてかみます。 - 歯垢(プラーク)
歯垢は歯の表面にくっついて臭いを発します。
このまま放っておくと歯周病を悪化させ、さらなる口臭を呼びます。
歯をしっかり磨きましょう。
元町歯科クリニックでは歯磨きのコツを皆様にお教えしています。 - 虫歯、歯周病
歯科医院で早めに治療を受けましょう。
- 舌苔(舌の汚れ)
- キシリトールガムの虫歯予防作用
- キシリトールとは、天然の白樺樹液から作られた代行甘味料です。
砂糖とは異なり虫歯の原因にはなりません。しかも、多くの虫歯予防作用が期待されています。
- 虫歯の原因である虫歯菌が出す酸を抑制する作用があります。
- ガムを噛むことにより唾液がよく出るようになり、虫歯予防につながります。
- 長期間(3ヶ月以上)使用すると虫歯菌の数を減らす作用があります。
- 食後にガムをかむと、酸性に傾いたお口の中をすばやく中性に近づけ、虫歯ができにくい環境にします。
歯科専用キシリトールガムはその他にもこんな特長があります。- フラノン,リン酸カルシウムを多く配合(歯質強化)
- 入れ歯や矯正装置につきにくい
- 硬さが約2倍(唾液の分泌促進)
キシリトールガムはたくさんの商品が販売されていますが、甘味料がキシリトール60%以上でないと上記の効果はないといわれています。
キシリトールは、お腹をゆるくする働きをするので、取り過ぎには注意しましょう。 - 虫歯危険度チェック
- 以下の項目についてあてはまるものにチェックしてみましょう。
- 甘いものが好き
- 歯みがきは毎食後はしない
- 1回の歯みがきにかける時間は3分以内
- 治療した虫歯の数が4本以上ある
- お湯が歯にしみる
- 水が歯にしみる
- 食べ物をかむと歯が痛む
- 口臭がすると人にいわれたことがある
- 歯に食べ物がよく詰まる
- 親も虫歯が多かった
- 歯ブラシ以外の清掃用具(歯間ブラシ、デンタルフロス、糸ようじなど)は使ったことがない
- 歯医者には痛みが我慢できなくなってから行く
[10コ以上]
・痛みなどの自覚症状はでているはずです。すぐに歯医者さんに行きましょう。[7~9コ]
・虫歯の可能性大!痛みがなくても虫歯は進行しています。早めに歯医者さんで検査しましょう。[4~6コ]
・虫歯ができている可能性があります。一度歯医者さんでチェックすることをお勧めします。[1~3コ]
・虫歯はないかもしれませんが、注意が必要です。歯医者さんでご自分に合った予防法を相談しましょう。[0コ]
・今のところ虫歯の心配はありません。定期検診を受け、歯の健康を保ちましょう。 - 虫歯の進行
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【C1】歯の表面はエナメル質で覆われており、虫歯はまずエナメル質に発生します。エナメル質が虫歯になると、光沢がなくなり白っぽくザラザラした感じになります。虫歯は上の歯と下の歯の噛み合せの部分や、歯と歯の間などに発生しやすく、この段階ではまだほとんど痛みはありません。
【C2】エナメル質の内側には象牙質がありますが、虫歯が象牙質まで進むと虫歯の部分が黒く見え、冷たいものや熱いものを食べた時に歯が痛むことがあります。
【C3】象牙質の内側には、神経や血管が密集した歯髄がありますが、虫歯がさらに進行して歯の神経まで虫歯菌に感染してしまう歯髄炎を起こし、歯がひどく痛み出します。こうなると、虫歯になった部分の歯を削るだけでなく、歯髄まで取らなくてはなりません。この段階まで進むと治療が終わるまで時間がかかるうえ、歯髄を取ると歯がもろくなってしまいます。
【C4】虫歯によって歯の上の部分がほとんど溶けてしまい、歯の根に当たる歯根まで虫歯が進行した状態を残根といいます。このような歯の根だけ残った部分の先端、すなわち歯槽骨(しそうこつ)の中に膿の袋ができることがあります。この膿の袋が炎症を腫れてきます。ここまで進むと歯を抜かざるをえなくなる場合が多くなります。
レーザー光線(ダイアグノデント)を使用した検査
ドイツ製のレーザー機器にて歯の虫歯の深さを測っております。
目では確認できないほどの虫歯を発見し、数値化するので、早期発見、早期治療に役立ちます。
PMTC
専門的な器械とフッ素入り研磨ジェルを使って行う歯面清掃(クリーニング)のことを言います。歯の表面から歯と歯肉の境の溝の中(1~3mmまで)のプラーク(細菌の塊)とバイオフィルム(細菌の膜)をすべて取り除くことができます。PMTCをすることによりツルツルに磨かれた歯面はプラークがつきにくくなります。
PMTCとはお口の健康維持のための環境作りを目的とした処置です。特に、タバコのヤニや茶渋など着色が気になる方や歯槽膿漏、口臭の気になる方にお勧めです。
【PMTCの働き】
・歯肉炎、歯槽膿漏、口臭、虫歯の予防
・知覚過敏、虫歯の進行抑制
TBI(ブラッシング指導)
元町歯科クリニックでは、必要に応じて歯磨き指導を行っています。
TBIとは「トゥース・ブラッシング・インストラクション」の略で、歯科衛生士などによるブラッシング指導を指します。毎日ご自身が行うブラッシングは、虫歯や歯周病を予防するために大切な要素です。正しいブラッシングを身につけることで、虫歯や歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を溜めることなく清潔な歯にしましょう。
- 歯ブラシの選び方
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- 毛の硬さ
やわらかめ~ふつう(歯や歯ぐきの状態によって違うので、歯科衛生士にご相談く ださい。 - 毛束
3列のタイプが磨きやすい - ヘッドの大きさ
小さめでストレートのタイプ
毛先の開いた歯ブラシを使うとどんなに正しくブラッシングしても、磨いているようで実は磨けていません。
さらに開いてしまった毛先が歯ぐきにあたることで歯ぐきが退縮し、露出した歯の根元から虫歯になることもあります。 - 毛の硬さ
- 歯ブラシの交換時期
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- 目安はおよそ1ヶ月(1日3回のブラッシングで)
- 歯ブラシを後ろから見て、毛先がヘッドの台座よりはみ出して見えるようになると、取り換えのサインです。
毛先の開いたものは、早めに交換しましょう。 - 1ヶ月ももたないうちに毛先が開いてしまうのは、ブラッシングに力を入れ過ぎです。軽い力で磨きましょう。
- 毛先が極端に細くなっているもの(システマタイプ)は使い方、使用目的が違うと効果がありません。